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「美しいものを見ておきたい」
急き立てられるようにそう思った益田さんが40代に訪れた海外での旅行記です。
北欧のオーロラ、ドイツのクリスマスマーケット、リオのカーニバル、フランスのモンサンミッシェル、台湾の天燈祭、カナダのプリンスエドワード島。
景観の美しさだけではなく、現地の人々の美しさにも感じ入っていらっしゃるのが印象的です。
ホットワインを飲みながら談笑し合う様子、カーニバルで生き生きと踊る踊り子さん。
自然にしか出せない美しさがあるように、人間にしか出せない美しさもあるのだと思いました。
また、いずれの場所も添乗員同行のツアーでお一人で参加されていたからでしょう、ツアーという見ず知らずの人々と行動を共にする中での人間模様を詳細に観察されており、単なる旅行記とはまた違う視点があり楽しめました^^
「付かず離れず、それぞれ旅行期間中は出来るだけ感じの良い自分でいるよう努力し、協力し合って旅をする大人たち」
人選の権利などなく放り込まれたツアーグループで機嫌よく旅をするための”大人の知恵”。
当事者達はもちろんそんなことは口に出さないわけで、でもその知恵に従って他人に気遣い、優しく接していればお互い気持ち良く過ごせたのだろうな、と思いました。
こんな風に文字にすると白けますが、旅行記ではそのようには感じず、そしてそんな知恵からではないと思われる優しさのある行動も多く見られ、ほっこりしました。
とはいえ、バス休憩時のトイレ競争はそんな気遣いはしておられず、益田さんなりに色々なシチュエーションで戦略を練られていたというのは笑いました^^
本全体を通して、写真やイラストも多く目でも楽しめます。
特に私はドイツのクリスマスマーケットに惹かれました。
益田さんみたいに、きゅっと冷える寒空で熱々のソーセージを食べながらイルミネーションを見たいなぁ^^