私のけけけ

アラフォーでセミリタイア生活開始。自分軸で暮らす楽しさを綴ります。

トレードオフではない愛

先日NHKで放送された、女性学研究者・田嶋陽子さんの特集『私のリカバリー 自分を取り戻すための闘い』が心に響きました。

www.nhk.jp

私は田嶋さんが90年代の討論番組に出演されていたのをリアルタイムで見てはいない世代ですが、彼女の存在は知っていました。なんとなく声高な人というイメージ^^;

でも私と田嶋さんの最大の共通項である「女性」という視点で、ご自身の半生を語られるということで関心を持ち視聴しました。

 

番組タイトルにもある通り、まだあからさまな女性差別がある時代、そして彼女の一番の味方であるはずの母親からも「女らしくあれ」という彼女自身の個性を見るのではなく、性別に縛られた社会規範に沿う生き方を強いられる・・・。そこから脱却するまでが語られました。

いくら勉強ができても、絵画で賞をとってきても、母親からは褒められるのではなく、ただ「結婚」に向けて女性らしい行動を求められきたそう。反発はしますが、やはり母親。彼女から愛される存在でありたい。だから無理をして慣れないハイヒールを履いたりもしていたと言います。

なんと切ないことでしょう。

愛がトレードオフになるなんて。

 

転機は40歳でのイギリス留学。そこでイギリス人の恋人ができます。

彼との関わりで田嶋さんはトレードオフではない愛を経験します。

彼女自身を認め、信頼してくれている安心感から意見の対立があっても堂々と自分の意見が言えるようになったそうです。

彼との付き合いは6年で終わったそうですが、日本に帰国してからやっと母親にもありのままの自分をぶつけれるようになり、その後のご活躍に繋がったということでした。

私の彼女への印象はこのような経緯で手に入れた「強さ」によって作られたのでしょう。

その後の討論番組でも発言がカットされたり、同業者・同性からも嫌われたり辛いこともあったそうですが、中には「よくぞ言ってくれた!」という女性もいたそうです。

私自身は経験がなくても、20世紀前半を舞台にしたドラマで出てくる「女性は結婚したら無能」とか「女のくせに〇〇」とかを見る度に嫌悪感を持ちますから、そういったものと真っ向から戦ってきた活動は素直にすごいと思います。

それと同時に、田嶋さんの葛藤からの脱却のきっかけが外国だったということも印象的でした。今でも人権の意識は日本より外国の方が進んでいますから、この分野については昔から日本は遅れているのだなぁと辟易^^;

 

余談ですが、田嶋さんは御年84歳だそう。

体型こそシニアっぽさがありましたが、顔立ちや頭脳はまだまだ現役でお若い!!

対談相手のアナウンサーや俳優を言葉のキャッチボールで手玉にとる様に感心しました。

このような大先輩を見ると本当に勇気づけられます。

とっても良い番組を見ました。田嶋さん、ありがとう^^

 

TVerでも見れるそうです。是非!

tver.jp