以前、雑誌の記事かなんかで「日本人の住む場所の選び方は会社がどこにあるかが基準になっており、自分がどこに住みたいかではない」という一文を見かけました。
そしてこれはやや皮肉っぽいニュアンスを含んでいました、、、要は「会社に住む場所まで縛られた人生お気の毒!」という感じ^^;
軽い反発心が芽生え、それは当然だと思う反面(日本の就業者の8割は雇われた身で、1年の6〜7割を労働に充てている)、自身を振り返れば、なるほど、人生のどの時期も何かしらの規制下で住む場所を決めてきています。
生まれてきた家庭=実家、入学した大学、入社した会社。
実家は別として、大学時代・会社員の時の住まいは通学・通勤圏内から逆算したエリアから選んできました。
「う〜ん、悔しいけど言い得ているわ」
複雑な気持ちに帰した記憶です。

さぁでも、セミリタイアをしている今はどうでしょうか?
細々としている趣味程度の、仕事と言うと憚れるような事は私に住む場所の規制を与えてはいません。
両親も健康なのでまだ実家へ戻るタイミングではなさそうです。
住民税だってそんなに全国的に違いはない。
そう、住む場所選びは自由なのです。
まさに「自分軸」で選び取れる自由を手にしているのです。
例の皮肉を放ったライターに「へへんっ!私は違いますよ!」なんて言ってやれます。
でも、でも、なのです・・・。
いざ、じゃあどこでも選んで良いよと言われると候補はあるものの、実際に選び取るかというと尻込みをしてしまう^^;
「住む場所を変える」ことは会社を辞めるくらいエネルギーが要る感覚がありますからね。
悲しいかな、「規制」がある方が決めやすかったかもしれません苦笑
とはいえ、会社員を辞めた時の合言葉、「今でしょ!」=時間は有限で明日は来ないかもしれない。だから今が動く時は自分で自分に課せる「規制」。
そうです、私はこの言葉で今まで前へ前へと進んで来たのです。
実質的だけど強制力弱い「規制」=マンションの契約更新がやってくる来年を目安に、ちょっと心動いている場所への引っ越しを具体的に考えていきたいと思います。