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養老先生がこの本に触れていて関心を持ち、読んでみました。
家庭での食卓が子供の成長、家族の関係にどのような影響を与えるかを調査した内容。
朝昼晩の3食、家族全員分を1週間写真にとってもらい、インタビューする。それを10年後、20年後と同家庭を後追い調査をしているというのだから大変な労力がかかったでしょう。
サンプル数に乏しいので統計的には語れないことを注意して読むべきとは思いますが、問題のある家庭での食卓の「具体例」が知れるという点で興味深かったです。

内容の約9割は10年後に子供(未成年)が無断外泊したり、夫婦関係が壊れていたり、同居している両親との関係も悪化したりといった問題のある家庭にフォーカスしているのですが、これらの家庭の食卓の様子は驚くことばかりでした。
例えば、子供が好きなものばかり食べさせる、中食ばかり、子供にお金を渡して自分で買ってきてもらう。夫は外食ばかりだからと、夫用のダイニングチェアがない。
ひえ〜!そんなことあるの!?
そこで語られる母親の「個の尊重」や「自主性」。でも年端もいかない子達へ向けられるその言葉に違和感を持ちました。まぁ今の世の中そう喧伝されがちですが、何でもかんでもは違う気がしました。
一方で、こういった事例が延々と続くことにやや食傷気味になり、後半あたりで著者の持論に押し付けではなかろうか?と思うこともチラホラ(常備菜はOKで「作り置き」は否定的。何が違うの?時代の変化に沿った工夫だと思う)。
始めの方はインパクトのある事例で引き込まれはしますが、徐々に引いた目線に。
こういう本は柔軟に受け止めた方が良いですね^^;
これらから私が受け止めたのは、食事は人間が健やかに生きていくための基本である。
そして、その食事を囲む食卓は人間関係を育むことに寄与する。
それらをきちんと日常生活に取り入れれば、自立できるということだろうと。
食事って毎日しなければならなくて、しかも1日3回。
きちんとしたらそれだけで日常の大半の時間が取られてしまう。
だから億劫になる気持ちはわかるけれど、サボるとしっぺ返しが色々な形で来ちゃうよね、ということを再認識いたしました。
土井善晴先生の本と併せて読むとより食事の大切さがわかると思います。