録画機能って便利ですが、いつでも見れると思うと見ないんですよね〜。
やっと、や〜っと見ました(ちなみに映画公開は2013年・・・苦笑)。

感想としては正直う〜んって感じでした。
航空系&恋愛系の内容でしたが、航空系って『紅の豚』だし、恋愛系だと『千と千尋の神隠し』とか『ハウルの動く城』の方が私は好きでした。
しかも終盤でのメッセージは「生きろ」ということでしたが、二郎の表情・声の喜怒哀楽は乏しいし(意図的かもしれませんが)、病気とはいえ刹那的な恋愛を美化するところに共感できないし、、、そんな経過の中で唐突に「生きろ」と出てきてもちょっと私には刺さりませんでした^^;
そのような中でも一番胸がギュッとなったのは軽井沢のホテルで出会ったドイツ人の皮肉、達観したセリフ。
二郎に向かって、
「ここは忘れるに、良いところです。
チャイナと戦争してる、忘れる。
満洲国作った、忘れる。
国際連盟抜けた、忘れる。
世界を敵にする、忘れる。
日本破裂する。
ドイツも破裂する。」

両国の行く末を見透かした、ゾッとするセリフです。
軽井沢の瀟洒なホテルでほぼ外人客ばかり、日本人はいても富裕層。
戦時下なのにまるでここはそんなことがない異国のような世界。
兵士が飢えに苦しみ、国民には貧困を強く一方で体制側の一部や富裕層は贅沢をしていたということでしたから、このセリフは事実を捉えてはいるものの、どこか他人事のような色合いがあり、当時のあちら側の方々の自己保身や人の命を軽んじていたのだろうと思わされるものでした。
宮崎監督は戦争体験がありますから、強烈なメッセージでしょう。
これは私にも届きました。

その昔、堀辰雄の『風立ちぬ』(ジブリ映画のモデルでもある)の舞台となった軽井沢の万平ホテルがここだと地元の方に教えてもらったことがあります(写真は分かりにくいですが万平ホテルです)。
その頃は映画どころかその小説さえも読んだことがなく、「へぇ〜」というだけでしたが、その場所辺り一帯が異国のように美しかったことだけは鮮明に覚えています。
弾けるような、輝くような黄緑色の葉がたわわに茂る木々の世界。
確かにあんな場所で暮らしていたら、ちょっと感覚が変わるだろうなと思いました。
今こうして『風立ちぬ』のあらすじを知ったわけですが、またをあの場所を訪れたら、何か感じ取るものが変わるのでしょうか?
そして、この映画の理解も少しは変わるでしょうか?
・・・
まぁ、その興味深さはまだしばらくは私のうちに温めておこうと思います。